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2010年4月
菜花の話しがまだ途中でした。
ぶっちゃけ結論から言えば、
感動の甘味は膜輸送タンパクのたまもの?で書いたように一つの花茎の中では繊維合成部位が最も甘いというのは間違いないとおもうのですが、
異なる花茎間の比較においては、
ナバナトークは終わらないでお伝えした「花が咲いたもののほうが蕾よりも甘く感じる」という実感は、本質的には花が咲いたか否かによるものではなく、
同記事でも少し書いたように
頂芽に近いか遠いかということによるのでは?
と思いました。

この写真の青部が赤部よりも甘いのは花か蕾かではなく、
先にできた芽か後からできた芽かによるのではということです。
つまり仮説としては、
・菜花の甘味のほとんどは菜花形成前の冬の間に貯蓄された糖によるもので、菜花形成後の光合成の寄与はあまりない。
(超スペシャル期間限定の味覚も参照。)
・糖資源は早期に高さを獲得できる頂芽に集中投資して、頂芽から下にいくほど糖資源の割り当ては少なくなる。
ということではなかろうかと。
繁殖生態としては、
推測ですが、
頂芽付近のものは他家受粉を目指す花の割合が多く、下位の花ほど自家受粉の割合が多いのではないだろうか。
自家受粉やったら花茎伸長なんて無駄な投資やろうし。
もしかしたら種子散布のためにも高さが有利なのかもしれない。
アブラナの種子散布と受粉様式はどんな型か?
この点についてもう少し情報を得られればもう少し考察が深められるかと思いますが。
でもめんどいのでひとまずこの辺で菜花トークはいったん終了!
ここに、
キャベツがある。

中央のあたりが出っ張っているのがお分かりでしょうか?
真っ二つに切ったのにおかしいでしょ?
実はこれ、切ってからしばらく経ってるんです。
中央の出っ張りは花芽。
頑張って今にも花開かんとして結球内部からはい上がってきたわけですね。
キャベツに限らず、この時期、花芽をもった野菜たちは切断後も余裕で花芽を伸長させる。
なんちゅうやつら。
みなさん、
花芽をもった野菜の調理は、
お早めに!!
土に白い菌糸が湧いていた。

そりゃそう。
ここには前作、菌のエサとなる資材を入れたから。
資材をすきこんだとき、菌も地中にばら撒かれたのだろう。
まだ未分解のエサも多く残っているだろうしその上でさらにエサを追加したので、
分散した菌たちは各所で増殖しているだろう。
まだまだ目指す土には遠いが、
有機物を入れれば入れるほど土の有機物分解力も向上していくはず。
植物の生育と同じように、
有機物量がある閾値を超えたとき一気にフィーバーすると考えている。
え?
どういうことかって?
そりゃあ言葉で説明するより、
当ファームの野菜を食べて五感で感じるしかありませんよ!
次の冬野菜の時期にはこの畑が覚醒していることを目指して頑張ります!
何気ない雑草の風景。

ご覧の通り、
雑草の植生に明確な境界線が見て取れる。
左には確かカヤツリかイネ科あたりが、
右にはタネツケバナが優占していたと思う。
中央の盛り上がった部分は土手。
この土手を境にして排水性ががらりと変わる。
境界線はこの排水性の違いを反映しているのだろうか。
この場所は背の高い雑草に覆われていたのをプチ開拓した畑だが、
開墾時にもここは明らかな雑草種の境界線が見られた。
今回の写真も合わせると、偶然ではないだろう。
逆に言えば、
指標種を広く把握しておけば全く初めての土地でもその土の大まかな特徴が推測可能、
ということだろう。
ま、この辺の話しは俗説が溢れてるから、
畑を見て生の経験を積み重ねていこうと思います。
最近トラクターで起こした圃場の話しですが、
去年何も作付けしてなかったせいか、
エサが豊富にあるのか、
こいつがやけに多かったんすわ。

そう、
ケラ!
これぞ元祖虫ケラですよ、虫けら!!
しかし見てくださいよ!
このモグラバリのスコップハンドを!!
表皮を覆う密な毛(撥水の役割?)もまたモグラ同様!
これぞ収斂進化!!
なんて言ってる場合じゃなくて、
モグラ=悪 !
条件反射的に怒りがこみあげてきますよね!!
しかしまあ落ち着つけぃ、西前。
よくよく考えてみると、
こやつが根っこを浮かせる被害なんて無きに等しいもんやろうし、
こやつの小さいトンネルをクソネズミが利用することはなかろう。
ネズ&モグコンビに比べると被害はゼロに等しそう。
というかむしろ、
土中に空気を入れてくれるというプラスの効果の方が大きいかもしれない。
とたんに、ケラが超いい奴に見えてきた。
よく見てみると超かっこいいやん、
うん。
もはや虫ケラという言葉は、
超悪人に似てるけども実は超いい奴、
という意味で使おうではありませんか!
ナバナトークの続きがまだでした。

続きを引き伸ばしたのには訳があり、
それは新たなる疑問が湧きまくってきたからなんです。
前回までの話しで、
菜花の甘味は繊維合成のために集められた糖による、
ということが正しいと考えて話しを進めます。
前回の話しでは、蕾段階で花茎が未伸長のものは甘味が少なかった。
ではいったい、
・どんな条件がそろえば菜花に糖の蓄積が始まるのか?
・糖の蓄積具合が最適な菜花とはどんなタイミングのものなのか?
ということが実践上の問題として挙がってくる。
細かな実験などをしない限りはあくまで仮説の域を出ないが、
少し考えてみたい。
でも、
そのためにはもう少し現場の情報が要りますね。
4月に入ってまた一段とあわただしくなってきました。
あれやこれやと作業が目白押しなんですが、
あっちゅう間に夏野菜の種まきフィーバーも始まるわけで、
早めに圃場の準備もせねば。
圃場の準備としては、畝立てる前に草まみれなのをまず綺麗にせねば。
草を処理するとき、
できる限り刈りとって集めたい。
しかしそんなことしてる余裕がないので、
てっとり早くトラクターですき込む。

しかし何となく、
草を地中にはあまり入れたくないんですよね。
これは正しいとは言い切れない漠然とした認識なのですが、
腐敗過程で生じるような有害物質が地中に温存されるような、
ネキリムシなどの害虫も地中に温存されるような、
そんな気がしています。
まあ、だからこそそういった不安をできる限りなくすために早めに処理しておきたいわけですが。
というわけで、できる限り浅くすき込もうとした。
しかしこの雑草どもも簡単にはやられてくれず、
ちょっと刃を入れただけでは効かない。
結局通常より少し浅い程度の深さで2度走るはめになった。
やはり雑草強し。
なんやかんやと言うてるうちに、

じゃがいもが無事萌芽しました。
3月末の寒波のせいか少し痛んでいるものもありましたが、
大方正常に萌芽しているようです。
早植えした方々は軒並み枯れたそうな。
まあじゃがいもは芽がちょっと枯れたくらいならまた下から別の芽が生えてくるでしょうけど。
でも生育にロスが生じるのは間違いない。
植えつけが遅れたことが逆に吉と出たのかもしれませんね。
栽培において焦りはいい結果につながらない。
とはいえ、
4月はまさに端境期!
ものが少ない!
さすがに焦りまっさ!
春の葉野菜たちよ早く育ってくれ~
砂が欲しかったんすよ。

ええ、
良質な育苗土を配合するためにね。
そんで
砂をふるいにかけてたら、
変わった形の石が。

ん…?
これって…
水で洗ってみよう。

ヤゴーー!!
この凶器のような顎が体長の2倍以上も伸びて獲物を捕獲するっつうねんから、
すげえハンターですわ。
このときは置き物のように微動だにしなかったけど。
まあ、こんなんよくあることですが。
そっと水たまりに解き放ちました。
無事トンボへと成長して、
しっかり蚊や蛾などを食ってもらわんとね。
もうすぐツバメが来るやろなぁ。
トンボになったらなったで、
また空もデンジャラスな世界。
ヤゴよ、
まあ頑張ってくれ。
ってなわけで、
続けます!
(→前回 感動の甘味は膜輸送タンパクのたまもの?)
畑で菜の花を食べながらまたもや感じることは、
花が全く開いていない蕾のものよりも、
少し花が開いたものの方が基部の甘味が強く感じる
ということです。
これは昨日の論を少し延長して説明することができそう。
まず、蕾段階の菜の花と開花した菜の花の個体内での位置関係はこんな感じ。

菜の花が高さを得るのは花粉の授受への投資だから、
より頂芽に近くて先に開花する花茎の方が先に高くなるのが基本。
よって、
蕾段階の菜の花と開花した菜の花というのは、
頂芽から遠い菜の花と頂芽から近い菜の花というふうに言い換えられる。
とすると、頂芽から遠い蕾段階の菜の花の甘味が薄い理由は以下のように推測できる。
・まだ高く伸長する必要がないので糖の輸送が本格化していない。
・糖の輸送は始まっているが、花茎の伸長よりも先に花の形成に消費されている。
・そもそも個体内での資源配分として、花粉の授受のチャンスが相対的に少ないであろう下位の花には糖資源も少なく割り当てられる。上位の花の開花がうまくいかなかったときにだけ下位への重点配分が始まる。
書いていて思ったが、これって菜花の甘味向上のために重要かもしれない。
昨日の話しが正しければ、
…と話しを続けようと思ったが、
眠いのでまた明日。







