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大規模化・効率化の向かう先とは
前回のお話し→いのちの食べ方
速攻で話しを続けますが、
ちょうど今の時期、当ファームでは栽培環境向上のために畑にひたすら有機資材(≒堆肥)を入れています。
そんな状況とも相まって、映画中の大規模栽培の様子を見たとき、
「この桁違いの栽培規模で、果たして必要量の有機資材を施用することができるのか?」
と思ったわけです。
(※予め断わっておきますが、今回の話しはきちんと大規模栽培の現状を知った上での話しではなく仮説性が強くなっております。その点をご了承の上お読みください。)

この写真は飛行機による農薬散布の様子を映していますが、同じ方法を有機資材の施用に当てはめることは無理がありそう。
僕も研修行脚の時代に慣行農家さんのところで農薬散布を経験させてもらったことがあります。
はっきりと覚えてませんが、1反の面積に農薬散布するのに500L(ちょうど軽トラの荷台に載るくらいの量)もあれば十分だったと思う。
これに対して、有機資材の場合は1反あたり軽トラ満タン量を15回施用してもせいぜい1反全体に10cmの厚みで広げるくらいにしかなりません。有機資材は空隙が多いので、質量ベースで考えるとこんな量は土壌改良の点ではほとんど意味がない。
ということで、大規模栽培であればあるほど外部からの有機資材の投入というスタイルは無理が生じてくる。
おそらくは緑肥の種を飛行機なんかで大量散布してそれらを有機資材としているのだと思う。
一方で今後の経済情勢を考えたとき、少なくとも先進国において経済成長なんてあまり見込めないのではというのは多くの人が感じているところだと思いますし実際そうでしょう。
既に現在そうなっているように、モノ余りの状態でデフレが進んで消費者全体の購買力が低下していくが、食糧の需要自体は変わらないはず。
となると、食料品の価格低下が求められてさらなる生産のコスト削減・効率化が求められると。
そんな状況が起こったとき、一番最初にコスト削減のターゲットになるのは上で記したような有機資材の投入ではないでしょうか?
だって多少投入をさぼったところで現在の慣行農法の体系ではモノはきっちりとできるしね。
だから、栽培の大規模化・効率化という方向性は必然的に有機資材の不足を招くと思うんです。
―続く―
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